丘の途中のマーケット
地勢が活かされた魅力的な坂の緑道で、このまちの”ちょっと先の日常”を妄想したマーケットです。
魅力的な街には共通して、目には見えないけれど確かに感じられる”街がまとう期待感”のようなものがあると思います。そのような曖昧なものを誰かと共感できた時にはその街で何か始めたくなります。それらの衝動が少しずつ繋がり、街がまとう期待感を”ちょっと先の日常”として妄想し、カタチにしてみようと企画したのが「丘の途中のマーケット」です。
メイン会場となる「中央緑道」は、川と公園を結ぶ生活道路で、河岸段丘による約5mの高低差など地勢がそのまま活かされた視線の抜けが楽しい変化に富んだ坂の緑道です。もともとは戦災復興で整備された緑道ですが、2019年から2021年にかけて、「道であり、広場でもある」という「みちひろば」空間をコンセプトに、楽しく安全に歩ける導線とひと休みできる環境を備えた空間を目指して改修され(設計:オンサイト計画設計事務所)、2021年4月から利用できるようになった古くて新しい緑道です。
私たちは、周辺で進めている民間プロジェクトと合わせて、公共空間(=「中央緑道」)のありうべき日常を自分たちなりに描くことで、私有地と公有地の境界に縛られず、アクティビティから空間を思考するための実験として丘の途中のマーケットを運営しています。
丘の途中のマーケット(企画:丘の途中のマーケット実行委員会 ※畑、梅村がメンバー)
- 会場構成
studio36
- CI/VI
KERUN DESIGN OFFICE
- 写真
Asuto Noda