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岡崎のホテル(Okazaki Micro Hotel ANGLE)

岡崎市で一番古いカメラ屋を「マイクロホテル」(宿泊施設)にリノベーションした計画。

ホテルの受付を1階奥とし、手前をカフェにすることで、ホテル利用者以外も訪れやすい場所が目指された。2・3階は客室(合計6室)で、3階には宿泊客専用のテラスがある。

「マイクロホテル」とは、日本で誕生したカプセルホテルに着想を得て、アメリカで誕生した宿泊業の1つの業態で、①観光拠点として優れたローケション、②コンパクトな客室、③共用部に重点が置かれた面積配分、といった特徴を持ち、ニューヨーク、サンフランシスコなどの地価が高く、高密度な都市部で多くの事例が見られる。

①ANGLEは、「暮らし感光」をコンセプトに掲げ、ローカルな暮らしを体験することが観光であり、それら観光拠点、つまり日常の暮らしの延長にあるお店や場所にアクセスしやすい場所に立地する。

②客室は、「(大きな)荷物を置く」「服をかける」「荷を解く」「パソコンを開く」「スマホを操作する」「眠る」などの想定される所作に対してあえて段差を設けることで、日本人特有の上履きの文化を取り入れつつ所作を整理した。また、既存開口部を最大限に活かすことで、コンパクトながらも居心地の良い居室にした。

③1階のカフェは街に、3階のテラスは宿泊客に、それぞれ開かれた場所になっており、これら共用部に重点が置かれた面積配分となっている。

海外では高密度な都市部で展開されたマイクロホテルという業態に対して、ANGLEでは低密度な中心市街地という周辺環境の豊かさを活かしており、地方都市から発信するオリジナルのマイクロホテルが計画できたのではないかと思う。

岡崎のホテル(Okazaki Micro Hotel ANGLE)(studio36:企画サポート)

設計

studio36

施工

分離発注(studio36:分離発注サポート)

CI/VI

omote

写真

村山写真事務所